15年前、わたしの心が動かされた「建物自体への魅力」と「暮らしやすさを追求すること」、これらはいまでも何ひとつブレていません。ひとつひとつの案件に常に初心で、丁寧に取り組むことを意識しています。今後、わたしが個人的に家を建てることはありません。だからこそ、お客さまの理想を思い切り叶えていきたい。そう思っています。お客さまの理想が徐々に見え始める打ち合わせ、理想が形になっていく設計、理想が組み上がっていく現場、すべての段階を確認して、お客さまに安心してご満足いただくことがリーダーの役割だと思っています。お客さまの理想に寄り添うと、心を動かされたあの頃を思い出して、仕事を楽しんでいる自分に改めて気が付きます。

経験を重ねると、更に丁寧なお付き合いができるようになります。お客さまの漠然とした理想を具体化するために、いままでの経験や事例を基にお話しができるようになります。また、経験があるからこそ、できないことは正直に伝えますし、その代替案をご提案しています。その結果、ご満足いただいたり、嬉しいお言葉をかけていただいたときは格別の喜びで、自信にもつながります。正直で丁寧なお付き合いがあるからこそ、竣工後も生涯のパートナーとしてお客さまに選んでいただけると考えています。

Ishikawa Reformは、いままさに変革の時期です。例えばデザインアワードを8年連続で受賞しています。それは大規模なリノベーションが増えたことと、その品質が向上していることを意味しています。大きい規模の工事を多くご依頼いただけるということは、地域の方々から信頼いただいているということ。それに、女性目線での暮らしのアイデアや、丁寧なヒアリングを基にしたデザインや設計力が、チーム全体で向上していると感じています。今後はこれを10年、20年と連続して受賞していくことを目標としながら、総合力を高めていきたいと考えています。

リフォームのチームは少ない人数だからこそ、ひとつになれる力強さがあります。他人の意見は柔軟に受け入れる社風で、リーダーとしてはとてもやりやすい環境をメンバーが作ってくれています。変革の時期だからこそ、これからも時代に合わせた組織体制に変わっていきます。将来的にはリフォーム全体をまとめられる人材になれるよう、会社からは期待されていますし、期待には応えていきたいです。そのためにも今後は、わたしの経験を若手に伝えていける環境を早くから整備することで、みんなが更に働きやすい環境が整います。これからもIshikawa Reformの変革は続いていきます。