投稿日:2024.03.09 最終更新日:2024.03.22
【長期リポート】築33年:二間の和室をLDKに【間取り変更・水廻り交換・外壁張替】銚子市N様邸
3月から開始した築33年、2階建てのお宅の大規模リノベーション工事。現在はN様ご夫妻(50代)の2人暮らしですが、将来を見越して1階だけで効率よく暮らせるように、キッチン、トイレ、お風呂、洗面の交換に間取りの変更を合わせた工事になります。
工事区間を東と西、前半と後半に分けて、お施主様は引き続き暮らしながら施工してまいります。
工事の前半は二間の和室、ご夫妻の寝室、浴室、洗面のエリアを解体し、LDKと洗面、お風呂とお手洗い、ウォークインクローゼットなどを施工します。
いままで家族の思い出が積み重ねられた居室に感謝しながら、ゆっくりと解体が始まりました。家の西側半分をスケルトン状態として、お施主様はキッチンのある東側で暮らしていただきながら施工を行います。
水廻りのための給排水設備の施工のあとは床組を組み始めます。もちろん断熱材は隙間なく、きっちり詰め込みます。
ボードを貼り始める頃には、断熱性能の高いサッシも組み込みます。
少し不安だったキッチンになる予定のエリアの梁を補強します。
既存の柱にしっかり組み合わせて補強が完了しました。
ダイニングとの空間を仕切るため、キッチンの天井は補強した梁の凹凸を活かした、折り下げ天井としました。
工事開始から1ヶ月、西側部分が完成しました。
キッチンの折り下げ天井が空間にメリハリを持たせています。
床、カップボードやTVボードは色味を合わせて、ホワイトが映えるナチュラル色な空間に。構造上抜くことができなかった、旧和室の2本の柱を活かしたコーディネートに。
キッチンはパナソニックのLクラスを採用。最新機器による快適性を持ちつつ、美しい空間がかなえられます。
縦型の断熱サッシを2つ採用。人目の気になるキッチン側は曇りガラス仕様にしました。
お庭に面した掃き出し窓もすべて断熱サッシに。この後、お施主様は完成したこちら側にお引越しを行い、残る反対側の工事を行なっていきます。
完成からしばらくして、建屋の反対側の解体がはじまります。これまで33年間、長い間ご家族を見守ってきたお家だから、 最後まで心をこめて解体します。
解体後に確認して、強度が不安だった柱には金具で補強を行います。使えるものは無駄にせず、新しいものと合わせて組み合げていきます。
断熱材をしっかり詰めて、床や屋根を組み上げ、サッシもはめこみました。
施工を行なっていただいているベテランの大工さん曰く、この家はとても腕のいい大工さんが建てたとのこと。リフォーム現場ではスケルトンにした際にはじめてわかる、湿気や乾燥による柱の曲がりがほとんどないとのことでした。
サイズを測り、木枠に合わせてボードを細かく切断します。切ったボードの粉の飛散防止のため、集塵機付きのカッターで対応しています。
ぴったりハマりました。この施工をしっかり行うことが、後にクロス貼り作業を左右する大切な作業になります。
現在は施工を行なっていない玄関もしっかり養生してホコリや汚れを防いでいます。
それから1ヶ月後、晴れて竣工となりました。
柱にはやすりをかけて塗り直し、タイルは傘上げして大きめのタイルに。交換した断熱対応の玄関ドアにモダンな玄関照明が映えます。
玄関に入ると目に入る重厚感のある上がり框。雰囲気はそのままに、やすりと塗装を丁寧に行いまるで新品の美しさを取り戻しました。
使える玄関天井はそのままに、ポイントとなる照明をかえるだけでも雰囲気がガラッとかわります。
長年使い込まれていたシューズボックスも新しいものに変更しています。
キッチンダイニングと居室を繋げて使っていたお部屋は和室とご夫婦の寝室に。和室クローゼット上には神棚用のスペースも設置しています。
玄関から和室への扉は片引き戸を採用。透過性のあるガラスのため採光がとれて明るい空間に。
元々キッチンだった箇所は大型クローゼットが2つもついたご夫婦の寝室に。
サッシはすべて複層ガラスを採用したため気密性が高く、冬の朝でも寒くなりません。
寝室から出てすぐのところにはトイレを配置。片引き戸に変えて入りやすくなり、窓で明るい上に、広さが元の1.5倍になりました。
今回のリノベーションで見違えるように変わったN様邸では、そのほかにも外壁の張替や玄関の板金工事なども行いました。
二間の和室をLDKに変更し水回りや複層サッシへの交換など、将来を見越してご検討された1階だけでの快適な生活、そんな暮らしのお手伝いができたことに感謝いたします。4ヶ月弱の長期間、ご不便にお付き合いいただきありがとうございました。
完成してから始まる本当のお付き合い。「つくる、見守る、この街で」という当社のスローガンに則して、これからも地域の暮らしに寄り添っていきます。
【ハウスインスペクションについて】
全面改装や大型リフォームの場合、当社では事前にハウスインスペクションを実施しています。
国土交通省が提供する「既存住宅インスペクション・ガイドライン」に基づき、当社インスペクターが下記の項目に基づいて丁寧にチェックし、異常の有無を確認しています。
1:基礎(構造)
2:外壁・軒裏(構造・雨水)
3:屋根(雨水)
4:バルコニー(構造・雨水)
5:天井・小屋組・梁(構造)
6:天井・小屋組(雨水)
7:内壁・柱(構造)
8:内壁(雨水)
9:床(構造)
10:土台・床組(構造)
11:基礎(構造)
12:設備配管【給水・給湯管】
13:設備配管【排水管】
14:設備配管【換気ダクト】
インスペクション結果はお客様と共有し、工事前にご納得いただいた上でお見積りと工事に入らせていただいています。