投稿日:2023.04.10 最終更新日:2024.03.25
モダンリビング 1995年6月7日発売号
1995年6月7日に発売された、家とインテリアのビジュアル建築誌「モダンリビング 」No101号。そこには当時、Ishikawa Reformが手がけたリノベーション実例が、2ページにわたって掲載されていました。
(小関チーフ)「1992年当時、当社は新築のお客様をメインに、オーダーメイドのシステム・キッチンをご提供していました。およそ30年前ですから、図面はすべて手書き。平面図から立体図まで、丁寧に書き上げていました。
そんな中、こちらは大規模なリノベーションとして初めてのご依頼でした。築180年の古民家リノベーション(後に実は250年と判明)。プランやデザイン、使いやすさを検討して、2ヶ月かけて施工した結果、その内容をご評価いただき、歴史のある建築誌、モダンリビングに掲載していただきました。
そして何より、お客様が心から喜んでいただいたことが嬉しくて、リフォームによってご苦労から解放されたお客様の笑顔が忘れられなくて、そこから当社は本格的に、リフォーム/リノベーション業務の道を歩むことになったんです」
そこにはいまに続くIshikawa Reformの、大きなターニングポイントがありました。
現代の生活に調和する感覚と
機能性を備えてみてよみがえった
築180年の木造の住まい
①築180年の木造建築の味を生かしたデザインに
②眠っていたデッドスペースを有効に使える空間にする
③年老いたお母様も使える安全で暮らしやすい設備を
快適なリフォームに成功した住まいを訪ねるこのシリーズ。10回目の今回は、千葉県は銚子に近い東庄町の関さんのお宅を紹介します。関邸は、元禄時代つまり約180年前に建てられた、格式高い木造建築の家。現在新築する家では考えられないくらい、太く立派な柱や梁を使ってどっしりと組まれたその家の様子は、あと数百年はもつのではないかと思われるほど堅牢で、年月を経たものが持つ独特の重みを感じさせます。
しかし毎日の生活を快適に暮らすためには、設備面などの機能を高める必要が出てきます。そこでリフォームを、ということになり、この家に調和する部材が豊富にショールームに揃っていたリファインに依頼することに決めたそうです。
リファイン旭の小関店長さんは、旧い家のよさを生かしながらのリフォームができないか、プランやデザインを検討。
デザイン的には、リビング、ダイニング、キッチンとも梁を表して磨き上げ、そのまま生かすことに。床や収納扉などの仕上材は、それら既存の材料と調和するものをセレクトしています。
そして、二つに分けて納戸のようになってしまっていた洋室を、広々としたリビング空間としてダイニングとつなげて開閉壁で仕切れるようにし、古井戸があったデッドスペースに浴室と洗面室をつくるなど、有効なプランの工夫をしています。
「床やキッチンの材質がとても気に入っています。この家になじんでいる気がして」と、奥様も新旧マテリアルの調和に満足しているご様子。優雅なアメリカンクラシックの家具が映える、日本のクラシック空間といえるオリジナルな関さんのお宅です。
・モダンリビング No.101
・発売日:1995年6月7日発売
・発行:婦人画報社
1951年創刊。 家とインテリアのビジュアル建築誌です。 毎号「幸せを実感できる暮らしと空間」を提案しています。