
3/14更新【長期リポート】築50年古民家:屋根葺き替え:減築&全面改装工事【旭市T様邸】
旭市にお住まいの60代のT様ご夫妻。当初は築50年の母屋の雨漏りと、その増築部分にある水回り設備の交換をご希望されてご来店いただきました。ところが雨漏りの補修工事のため瓦を剥がしてみると補修では間に合わず、屋根瓦の葺き替えが必要ということが判明しました。
そうであればと、弊社プランナーからは、築50年の母屋の全面改装をご提案させていただきました。
① 2階建の増築部分を解体して減築
② 母屋の屋根を葺き替えして雨漏りを解決
③ 母屋の間取りを全面的に変更
④ キッチン、トイレ、お風呂の水回り設備を新設
⑤ 将来的にも安心な全面バリアフリーに
和の雰囲気がお好みのご主人様のイメージを壊さないように、広い和室を新設しながらも暮らしやすいリノベーションを設計しました。ご家族で安心して暮らせるよう、丁寧な施工を心がけてまいります。
まずは母屋に向かって左側にある2階建の増築部分を無事に解体し、屋根の葺き替え工事が始まりました。
いたるところに漆喰の劣化が見られました。この剥がれた漆喰の部分から雨水が侵入し、瓦の下の葺き土が雨水に浸食されてしまうんです。
雨漏りは建物全体の耐久性を低下させる威力があるため、早期に屋根瓦を葺き替える必要があります。まずは既存の瓦を撤去して処分を行います。屋根を解体してみるとシートも剥がれていて雨漏りの原因がいたるところに散見されました。
屋根の下地にコンパネを張り、引っ掛け桟を設置。今回採用した引っ掛け桟葺き工法とは、桟木に瓦を引っ掛ける工法です。瓦のずり下がりや飛散を防ぐことが目的とされ、丈夫さを優先させた工法であり、台風・地震・積雪等の被害を少なくするには適した工法になります。
和瓦の需要は年々減少傾向にありますが、今回のような伝統的和風住宅の意匠には最も適していることと、ご主人様のお気に入りでもあり採用しました。
今回採用した瓦は伝統的な和形形状。防災化により、耐風・耐震対応しています。漆喰も丁寧に隙間なく埋め込みました。
「朝のあいさつも気持ちよく、工事の進捗も丁寧に説明してくれるとてもいい職人さんが来てくれてよかったです。工事も安心して任せることができました」とT様からお褒めのお言葉を頂戴しました。ありがとうございました。
次からは屋根工事と同時に進行している母屋の工事です。
家族が積み重ねた歴史を感じる解体1週間前の風景。変わらず明るい陽射しが入りこみます。
仏壇は動かさずにそのままご利用されるため、解体時でもしっかり養生してまいります。
思い出が詰まった柱には、昔のシールや背比べをした印の傷がありました。大切なご家族の想いを受け継ぎ、丁寧に解体していきます。
屋根工事と同時に進行していたためのブルーシートや、中央の仏壇部分もしっかり養生しながら解体が終了しました。
天井には古木がびっしりと組み上げられた圧巻の古民家。「解体後はとてもいい状態。経年で多少ねじれはあるけれども、それで家全体がギュッと締まんだよ」と大工さんが教えてくれました。
いよいよ大工工事が1月中旬から始まりました。およそ1ヶ月、ダイジェストでお送りいたします。まずは床束を施工し、サッシの入る壁などの枠組みを組んでいきます。
およそ1週間後、床下に断熱材をぴっちり施工することと合わせて、既存の柱との繋ぎ込む場面も多くなってきました。一部のサッシも入り始めました。
およそ1週間後、部屋の壁の造作を中心に行なっています。電気の配線作業も入ってきました。大きなサッシもはめ込みました。








さらに1週間が経過すると、天井への断熱材とボード施工が始まりました。





さらに1週間すると、水道設備の施工のほか、キッチンカウンターの造作、お風呂の断熱材施工、和室の天井の施工が始まりました。
和室の天井を吊るための吊り木も既存の柱と組み合わせて施工します。
大工工事も終盤に入り、サッシが設置されたほか、建具の施工が始まっています。
キャリア40年以上の大工さんがご主人こだわりの襖の敷居を手作りしていました。
年季の入った道具をとても大切にされている大工さん曰く「この家はとても丈夫に作られている。梁などにはいまでは貴重な黒松が使われている。黒松は赤松よりも断然強い樹種で、さらに昔は伐採してから5年や10年乾燥させて腐らなかった材木だけを使っていた。だからこの家も含めて昔の家はとても強いんだ」ということ、教えてもらいました。
システムバスの設置も終わり、給排水などの設備工事も終わりました。もうすぐすると玄関工事が始まります。
前回から1週間経過すると、各部屋の大工作業が始まっていました。仕切り壁やクローゼット、ドア枠が手際よく取り付けられていきます。
施工が完了した箇所にはしっかり養生を行い傷がつかないように。
広縁だけでなくLDKや主寝室、キッチンやお風呂などすべての窓を断熱仕様に交換。写真の広縁ではYKK APのLow-E複層ガラス(断熱タイプ)を採用しています。
ペアガラスとLow-E膜の効果で高い断熱性能を実現。寒い季節もガラスからの熱の流出が抑えられ、暖かく快適に過ごせます。不快な結露の発生を抑えてカビやダニなどの繁殖もセーブできるんです。
ランマにも同様の複層ガラスを。室内の温かさや涼しさを室外に逃がさない断熱性に加え、差し込む太陽の熱は室内に取り込み、室内の温かさを保ちます。
現在、窓のリフォームだけに特化した補助金「先進的窓リノベ事業」を活用すれば最大200万円が補助されます。もちろん当社は対象事業者として登録。補助金内容など詳しくは上記画像をクリックまたはお気軽にお問い合わせください。
https://window-renovation.env.go.jp/
大工作業もいよいよ大詰め残り1週間、断熱材を詰めてボードを貼る作業を行っています。大工さん曰く、大工の仕事は下地作りが8割。新築と違いリフォームの大工作業は気を遣います。
特に見えない柱は大切です。写真のようにミリ単位でずれていないか全ての柱を確認をしています。もしずれている場合は木辺などで調整し、垂直、水平を保ってボードを貼ります。ビス一本打つごとにすべて調整しています。
もしそれを怠った場合は、経年で湾曲が進行するため、ボードに貼ったクロスが破れたり、歪みなどの弊害が出てきてしまいます。
さらには↑写真のように、将来的に手すりなど何かを取り付けるかもしれない箇所の裏側には、↓写真のように予めすべて下地を張っています。20年後でも安心の住まいを。イシカワリフォームでは将来を見越したヒアリングと施工を行なっています。
玄関扉も施工を完了しています。劣化していた柱の一部を切り落としコンクリートで施工しています。
外壁の貼り付け作業もしっかり取り付けられた下地に沿って順調に進んでいます。気候もあたたかくなってきました。春はもうすぐそこです。
– 長期現場リポート –
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