
9/19更新【長期現場リポート】築25年:断熱重視の全面改装【水廻り交換・断熱サッシ・床暖房】神栖市S様邸
神栖市のS様ご家族は、築25年の3LDKのお宅にご夫妻と3名のお子様(小学生2人と未就学児)の5人で暮らしていました。
築25年とはいえ気密が悪く、冬場はとにかく寒いことがお悩み。これまで一緒に暮らしていたご両親が隣の母屋にお引越しされたことをきっかけに、全面リフォームを決意されました。
間取りの変更はありませんが、水回り設備をすべて交換し、1Fの窓は断熱サッシに、2Fの窓は内窓を設置、ダイニングやランドリー、洗面・脱衣室には温水式の床暖房を設置します。
解体前、いままで暮らした家への感謝とともに、お子様3人の背丈を柱に記録しました。
残す壁はそのままに、壁から床へ丁寧に解体し、大工工事へと進んでいきます。
まずは鋼性の床束の上に大引きと根太で床を組み上げていきます。必要な箇所は金物で補強します。
将来も安心して暮らせるように防腐・防蟻剤も塗っていきます。
給排水の設備配管を通した後に、断熱材をみっちり詰めていきます。
その後は二重に張るボード張りのうち、下地用に張る捨て貼りを施工します。捨て貼りは仕上げ材がよくなじむようにするのが目的です。
通常であれば捨て貼りの継ぎ目に段差をつけることはないのですが、今回は異例。ダイニングでは床暖房を設置して、隣のリビングでは設置しないため、捨て貼りの継ぎ目に床暖房を設置する分の段差を つけています。床の厚みをミリ単位で調整する職人さんの技術です。
大工さん曰く「昔の間柱は揃っていないので、そのままの状態で新しいボードを貼ると壁に凹凸ができてしまう。だからボードを張る前に全ての柱をやすりがけして、貼る面をピッタリと揃えることが大切」とのこと。
リフォーム工事では経年で発生する家のゆがみや凹凸をミリ単位で調整することが必須。新築工事では発生しない作業です。イシカワリフォームは、そんな高い技術を持った職人さんに支えられています。
およそ3ヶ月の工事期間中は、旦那様のご実家である銚子にワンちゃんも一緒にお引越しです。
北側壁面へのサッシの取り付け施工がはじまっています。
解体をしてみると土台は雨による腐食とシロアリの被害が確認できました。しかし一部の被害のため、部分的に補修して対応していきます。
被害にあった箇所のみを丁寧に切断して新しい木と接合します。
接合した箇所やその周辺には防蟻処理を施し対応しました。処理箇所は柱の色が濃くなっているのがわかるかと思います。
その後、無事にサッシの施工も完了しました。採用したサッシはYKk APのエピソードⅡ NEO。
窓の室内側に、断熱性・防露性に優れた『樹脂』のメリットをプラスしたことにより、高い断熱性能を実現。窓周辺を外気温の影響から守り、健やかな室内環境を保ちます。
エピソードⅡ NEO



引き続きサッシの取り付け施工を行っています。新しいサッシに合わせて既存の柱を切断、調整して型枠を作っていきます。

イシカワリフォームが大切にする施工現場でのルールです。お客様もご覧いただけるように現場に張り出しています。


ルールのひとつである「いつもキレイに清潔に」を特に大切にされている大工さんの現場はとてもキレイです。出た端材は床に置かず、すぐに処分できるように移動型のゴミ袋を用意されていました。

前回補修された箇所はバッチリ修繕完了しています。

北東にある腐食した柱の補修交換作業も行っています。外壁のコーキングが割れていたために、そこから長い間、雨水が入り込んでいたとのことでした。


これらの柱は次回、伝統的な柱の根継ぎ方法「金輪継ぎ」で接合されます。
「金輪継ぎ」は伝統的な継手の中でも強固なもののひとつで、あらゆる方向に強度が得られるため、柱や梁、桁をつなぐために用いられる方法です。大工さん自身もあまり実施する機会がないので楽しみとのこと。
新築現場とは違うリフォーム現場ならではの、レベルの高い施工技術が求められます。
「金輪継ぎ」の作業が始まりました。最初は古い柱から傷んでいる箇所を除いていきます。
T字型が完成しました。これと同じ形を新しい柱で作っていきます。
新しい柱にもT字形の目違いをつけて組み合わせ、真ん中に栓を差して固定します。栓をすることで柱が引っ張られあらゆる方向に強度が得られます。
柱の下部も新旧の柱を組み合わせて金具で固定しました。
そのほか、室内壁面には断熱材が入り始めました。来週からはベランダの解体も始まります。
ベランダを解体してみると、元の排水溝が水漏れを起こしていたためベランダ内部が腐食していました。
しかも元の排水溝は勾配の付いているベランダ角ではなくベランダ中央に設置されていました。これでは長く、安心して暮らすことができないため、使えるものは使いながらベランダを作り直します。
枠を新たに組み上げて、排水溝も当初の勾配が付いていた角に移設しました。
FRPでの防水処理も行いベランダが完成しました。(雨よけのブルーシートの兼ね合いで写真が青くなっています。)
FRP防水は、軽量かつ高耐久な防水施工ですので軽量化を図っている近年の住宅には最適な防水工事です。
室内ではぐらついていた階段手すりを造作し、壁には断熱材をびっしり詰めています。
そしてボード取り付けまで始まっています。
「昔の間柱は揃っていないので、そのままの状態で新しいボードを貼ると壁に凹凸ができてしまう。だからボードを張る前に全ての柱をやすりがけして、貼る面をピッタリと揃えることが大切」と大工さんが言っていた通り、やすりがけで調整した後、必要な箇所には面を揃えるための木端が取り付けられていました。
ボードを貼り終えた後は床暖房とフロアの施設、キッチンの施工を行なっていきます。
お盆明けから進行していた床暖房と1F全体のフローリングの施工が無事に終了しました。
フローリングを貼る前に床暖房上の細かい埃もしっかりとお掃除しています。
玄関のボードも貼り終わり、壁にも断熱材をしっかり入れていきます。
現在はキッチン据付のための建具の造作やドアをつけるための壁を施工しています。
それと同時に今週から外壁の塗装も始まりました。まずは高圧洗浄で長年の汚れを落とします。
汚れが落ちるとサビやヒビ、穴あきなどの有無を確認。塗装する前にパテやコーキングなどで補修することで下地処理を行います。
そして下塗りを始めたあと、2度の上塗りを行います。
この後は引き続き外壁塗装に加えて、内部はクロスやキッチンなどの設備の施工に入ります。
その後、室内工事は細かい箇所のボード貼りに続き、建具の取り付けが行われています。
備え付けの棚や収納、キッチンパネルなどを施工していきます。
キッチンの建具や大きな掃き出し窓も施工を完了しました。
1階の施工と同時に2階部分のクロスの施工を行っています。お手洗いのアクセントクロスもお施主様と相談して決めました。
外壁塗装が終了したため、雨樋の取り付けを行いました。
と、ここで問題が発覚。ベランダ腐食の原因となっていた水漏れが、ベランダを支える柱内にも侵食していることが判明。少し解体してみると完全に腐っている状態でした。ベランダを支える大切な柱です。完全に解体して組み直します。もしかすると、と予測したことで見つかってよかった事案でした。
– 長期現場リポート –
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